・三重県/会社員/40歳
・独身
・女性と付き合っても長続きしない
・理想のタイプ:田中みな実
・誰似:最近は粗品と言われる
・風俗(ソープ)は定期的に行く
あまり女っ気のない人生だった。いい女を探すなんて面倒くさい。セックスもみんなが言うほど気持ちいいもんでもない。
そんなふうに考えているうちに、とうとう俺も40歳になってしまった。
これまでに付き合った女は2人いたけど、1人はいわゆるマグロ女で、自分からは何もしない、男を喜ばせることを一つも知らないつまらない女だった。
2人目は頭がちょっと足りない小太りの女、こちらの言うことは何でも聞いてくれたけど、テクニックはまるでなし、男のツボを理解できないアホだった。
そんな女しか知らないせいもあるだろうけど、時間や手間をかけて一から教えてやるような面倒はゴメンだし、金さえ払えば風俗で気持ちよくなれるならそれで充分だった。
ただそういう話をすると、友達は「それはお前が本当にいい女を知らないからだ」「本物のいい女とのセックスは、快感の度合いがまったく別物」だと、憐れむような目で俺を見るのだった。
いい女ってどういう女だ?と尋ねると、友達はこう言った。
「いい女はただ美しいだけじゃない。男にちゃんと気遣いができる、相手のことを思いやれる女だ」
「セックスの時も男にとことん奉仕する。すると男も、彼女を喜ばせようと尽くしてやれる。そうやって2人で高め合って絶頂へ行けるのだ」
そんな女は、それこそ風俗でしか知らなかった。ソープの女は、こちらの舐めてほしい箇所を舐めてくれるし、逝く寸前まで息子を刺激してくれて、がちがちのまま最後に発射するまでリードしてくれる。
ただ、ソープ女にこちらが尽くすことはあまりない。69でまたがってきたらお情けのクンニはするし、流れの中で手マンしたりもするけど、相手を喜ばせるまではやろうと思わない。
商売女が相手ならそんなものだ。やっぱり自分には、お互いに高め合えるようないい女との縁はないのだと、ため息をついた。
出会い系ですんなりデートを取り付ける
給料が入って最初の日曜日、月に一度のお約束、いつものソープのお気にの子に予約を入れようとして、ふと迷った。いつも同じ子だと馴染みにはなるけど、新鮮味は薄れていく。こないだ友達が言っていた、いい女とのいいセックスの話も心に引っかかっていた。
あれこれ考えながら週刊誌をめくっていたら、ふと出会い系の広告に目がとまった。
「寂しい人妻があなたをお待ちしています」「あなたのぬくもりで私の心の隙間を埋めてほしい」
いつもは無視するクサイ広告の文面も、今日はなぜだか感じるものがあった。気が付いたら、出会い系にアクセスしていた。
どうせ暇な日曜日、ダメでもともと、物は試し、ということで、登録してすぐに女漁りをはじめてみた。ちょっと検索するだけで出てくるわ、出てくるわ、大勢の女のリスト。
ただ簡単なプロフィールだけではなかなか判断つかないので、とりあえず第一印象でピンときた女に、順番にメールを送信。いかにもエロそうな写メを載せている女は、どうせサクラだろうと思ってはいたけれど、好奇心でそれにもメールを送ったりした。そうやっているうちに日曜日は終わった。
次の日、あまり期待もせず出会い系にアクセスすると、なんと返事が来ていた。28歳の人妻、不倫・浮気希望の女。映画が好きだと書いてあったので、今度一緒に観に行かないかと誘ったら、OKだと言う。
送ったメールの総数に対して、返事が来たのは少なかったけど、そうやってつながりができたら後は意外とスムーズなのだとわかった。
何気ない会話の裏に人妻は欲情を隠している
映画の誘いに答えてくれた人妻は、茶髪のかわいい人だった。男好きする顔とでも言うのか、上目遣いで俺を見る視線がエロくて、俺は股間がもそもそした。
映画はつまらなかったが、人妻は楽しそうだった。観に来るチャンスがなかなかなくて、そのうちにDVDで観ようと諦めていたところに、俺の誘いがあったのだと言って笑った。
それから映画館の隣のレストランで遅いランチを食べた。食べながら人妻はよく話した。普段の生活の話(子供はいない、旦那は帰りが遅い)、趣味の話、芸能人の噂話。あくびが出るのを我慢していたけど、かわいい女と飯を食うのは久しぶりで、そこそこ楽しかった。
しゃべりっぱなしだった人妻の話がようやく終わって、少しの間が空いた。その時を見計らって俺は、「この後時間があるなら、もう少し付き合ってくれませんか?」と聞いた。
人妻は窓の外を少しながめた後で、「いいですよ」と答えた。
人妻が望むのは寂しさを埋めるセックス
小一時間後、俺たちは郊外のホテルの部屋にいた。レストランを出てからはあまり会話もなかったが、その静寂が答えなのだろうと思ったので、迷わずホテルへと車で走ったのだった。
人妻は部屋に入るなりキスしてきて、舌をからませてきた。俺もそれに応えて、人妻を抱きしめ、彼女の尻をわしづかみにしながら激しく唇を吸った。
そのまま服を脱ぐのももどかしいようにベッドに倒れこみ、勢いだけのセックスを一発。人妻は俺の下であえぎながら、もっとちょうだい、もっと突いてと求めてきた。
一発の後、あらためてシャワーを浴び、ベッドに並んで話をした。人妻はやはり、旦那にかまってもらえず寂しいのだと、ずっとセックスレスで思い切って出会い系をやってみたのだと言った。
それが本当かどうかは知らないが、俺も似たようなものだ。寂しい者同士、時々はこうして慰め合うのもいいだろうと思った。
それから人妻は、もう一度したいと俺に乗っかってきた。どうしてほしい?どこが一番感じるの?とかわいく聞いてきたので、遠慮なくいろんなところを舐めてもらった。
それはもう、乳首から足の指から、ケツの穴まで、望んだ場所はすべて舐めてくれた。風俗女みたいだな、と思った。
「私、男の人が感じるのを見るのが好き」と言いながら、本当に愛おしそうにちんこを舐め、くわえ、しゃぶり尽くしてくれた。
やがて人妻は、今度は私を満足させてね、と言って69の体勢になった。目の前の充血したまんこを、俺は無心でねぶった。人妻はだんだん喘ぎ声が大きくなり、俺のちんこをしゃぶるのもおろそかになっていった。
クンニしながら俺は、彼女をもっとよがらせてやるにはどこをどう舐めればいいのか、考えていた。そんなことを考える自分にふと気づいて、ああこれは、友達が言っていた「いい女との高め合うセックス」なのではないかと思った。
こんなに長い間69をしていたことはなかった。いくら舐めても、飽きることはなかった。もうダメ、と言って人妻が俺から一旦離れ、自分から騎乗位で俺のものを挿れていった。
何度も体位を変え、一番人妻が感じてくれそうな突き方を探った。最後にはバックでひたすら腰を振り、自分史上でも最高と思えるほどの射精感とともに果てた。人妻も、尻をぴくぴくさせながら激しい息をもらしていた。
俺にもこんなセックスができるのかと、新しい発見をしたひとときだった。
相手が人妻だから、あまり世間的に褒められるものでもないが、もし相手にその気があるならまたやりたい。また今日みたいなお互いに感じさせ合うようなセックスをしてみたい。
(三重県/会社員/40歳)