・静岡県/OL/37歳
・独身、彼氏なし(なし歴20年)、最近まで処女
・彼氏は高3の時にできたのが最初で最後
・中肉中背(Cカップ)
・誰似:カーリングの吉田知那美
・出会い系で初体験(最近)
37歳のOLです。彼氏は、もうずっといません。
彼氏どころか恋愛というものをしなくなってから、かなりの時間がたってしまいました。
エッチの機会もないまま「やらみそ」を迎え、もうすぐ「やらよそ」になろうかという年齢に。
そんな私でも、出会い系で出会った男の人と、初めてのセックスをすることができました。
やらよその始まりは高校時代。彼氏とのトラウマで男性恐怖症に
今でこそやらよそ間近の私ですが、高校3年の秋頃に、初めての彼氏ができました。
男子に告られたことも初めて、デートするのも初めてで、当時の私はかなり舞い上がっていました。
ただ、私の父親がかなり厳しかったこともあり、体の関係だけは拒んでいました。
彼氏は(多分かなりの割合で)私とエッチしたかったと思いますが、キスとか胸をもまれるまででどうにか我慢してもらっていたのです。
とはいえ高校時代の私も、正直キスしている時に相当興奮したりして、もういっそこのまま…と思うこともあったりしました。
でもなんとか理性が頑張って(そして父親の怒りが目に浮かび)、最後の一線だけは越えないようにしていたのです。
ただ、その年のクリスマスにすべてが壊れました。
彼氏の家にクリスマスプレゼントを持っていった時、彼の部屋で私はむりやり犯されそうになったのです。
その時の彼はいつもとは全然違くて、欲望だけで動いている獣のようでした。
「やめて」「痛い」と私がいくら言っても答えず、乱暴に私を押さえつけてきました。
コートの肩の付け根が裂け、シャツのボタンがちぎれ、ブラは思いっきり引っ張られて伸びてしまいました。
せっかく彼にかわいいと言ってもらいたくて買った服だったのに。
パンツを脱がされた時、もうだめだと思った瞬間、私は自分でもびっくりするくらい大声で泣いてしまいました。
それで彼氏がひるんだので、裸のまま服を抱えて部屋の外へ飛び出しました。
なんとそこには彼のお母さんが飛んできていて(初顔合わせがそんな状況)、私はお母さんの前で泣きながら服を着てから家に帰りました。
大好きだった彼氏にレイプされそうになった。
家に家族がいるのに、構わずセックスしようとした。
もう無理、となって、そのまま彼とは別れました。
そして私は、その時の恐怖と絶望がずっと心に残ってしまい、男の人と接すること自体がこわくなってしまったのです。
男性恐怖症を乗り越えやらみそ婚活するも失敗。結婚はもういいやとあきらめた
かわいくもなく、スタイルもよくない私のような女子は、相当頑張らないと理想の彼氏と付き合えません。
でも私は頑張る理由が見つからず、恋愛やセックス方面の話題は注意深く避けて通るようになっていました。
そうこうしているうちに20代が終わり、やらみそに。
30を過ぎた時にすこしだけ焦って婚活パーティに行ったりしたのですが、ずっと恋愛もしてこなかった地味女子がいきなりもてるわけもなく、いい男性とのご縁もなく、なんとなく婚活もフェイドアウトしました。
やがて30代半ばになり、もう会社では完全にお局さま扱いです。ていうかつぼねという名の単なる置物のような扱いかもしれない。
もう誰も「女」としてみてくれる気配すらありません。
かといってもう今更社内恋愛に頑張る気力もなく、そもそも相手にもされないので、結婚もあきらめました。
ですが、結婚はもうあきらめた、と思ったその時から、何かが吹っ切れました。
若い頃はとても怖い存在だった男性は、この年になってしまうと、みんな幼稚でバカな生き物だと思えるようになりました。
(ただ男の人は力だけはあるので、なるべく怒らせないようにはしています)
変に好かれようとか思わなくなったせいもあり、若手の男性社員や業者の男の人にも、気楽に話せるようになりました。
「やらよそ」の私でも出会い系なら彼氏ができる?
そんな「やらよそ」「やらみそ」をこじらせてしまった私がなぜ出会い系に?と不思議に思われるでしょう。
会社の飲み会で、25歳くらいの女子社員が出会い系やマッチングアプリは今きてると熱弁していたのがきっかけです。
私が言うのもなんですが、その女子社員はおっぱいだけが自慢のおバカな女です。メイクも全然へたくそで、本気で整形をすすめたくなるような容姿です。
そんな彼女が、こないだは出会い系でこの男と会った、今度はこんな男とラインしてると、酔った勢いで周りにアピールしていました。
もてない女はもてないなりに、常に女同士のマウンティングをしています。
口には出さないものの、お前よりはましだとか、あんな安い下着のやつには勝ってるとか、日々戦っているのです(頭の中で)。
彼女の「もて自慢」は、私を静かに怒らせました。
おまえごときに会いたいという男がいるなら、私だってそこそこいけるだろう、となぜか燃え上がってくるものがあったのです。
若いころ、男がこわい…と言っていたのに比べれば、もう信じられないくらいの変身ぶりです。自分でもそう思いました。
その夜帰宅してお風呂から出たあとで、適当な出会い系サイトに登録しました。
マッチングアプリは、まじな男女が多そう。出会い系は、適当に遊べる関係になれそう。
そういう聞きかじりの知識をもとに、なるべく簡単に会えそうな出会い系を選んだのでした。
その選択は、当たりました。
出会い系はやらみそ・やらよそ関係ない。アラフォーの女にも素敵な出会いをくれる
女の人にはいっぱいメッセージきますよ!
そう言っていたのは、おっぱいバカの例の女子社員。
予想はしていましたが、やらみその私にも男性からのメッセージが次から次へとやってきました。
最初は男性からメッセージがくるたびにスマホに通知がくるようになっていたので、通知メールだらけになりました。
まさに選び放題。私に初のモテ期がやってきたと思いました。
(でも女性はほぼみんな、そういう状態になるのだとか…)
信じられませんでしたが、結局会うことになったのは26歳の男性でした。
11歳の年の差。しかも相手(男性)の顔写真は見ていますが、こちらは顔を半分隠した画像しか載せていません。
これでよく会いたいとか言えるな…と思いましたが、日常では得ることのない承認欲求を満たすため、早速お会いすることに。
私は実年齢を掲載していたので、相手の方もかなり年上のおばさんが来ることはわかっているはず。
そうは思っていたものの、実際に会うまではおなかが激しく痛くなるくらい緊張しました。
そういう気持ちは、やっぱり昔のトラウマも多少は関係していたと思います。
初対面の彼はとてもさわやかで、おばさん相手なのに少しも嫌な顔をすることもなく、本当の恋人のように紳士的でした。
すぐに緊張がほどけた私は、反動もあってかかなりお酒が進んでしまい、その晩にホテルに行きました。
実は私は自分が処女であることを、最初から最後まで隠していました。
おばさんである上に、さらに初めてだなんていうハンデを明かしたくはなかったからです。
世の中にはバージンが好きだという男性が多いことは知っていますが、それは若い女性のものだと思います。
心の緊張はだいぶなくなったものの、処女であるという事実だけは心の中にずーんと重く残っていました。
ただ、そんなささいな心配はすべて消えました。
結果からいうと、セックスは自分が想像していたよりもはるかにスムーズに終わりました。
膜を破るときに来るという痛みもほとんどなく、何かがぐっと押し込まれる異物感はありましたが、それよりも背筋をかけのぼるような快感がありました。
彼が動くたびにその快感が身体中を電気のように走り、私はずっと彼にしがみついていたと思います。
すべてが終わったあと、家に帰ると全身が筋肉痛でした。
一人でお風呂に入りながら、こんなもんかーと思いました。
いろいろと悩んだり遠回りしていた37年が、本当に情けないような、でも仕方なかったような、複雑な感情がわきあがってきました。
またセックスしたいなと思いましたが、その彼はもう連絡をくれることはありませんでした。
男女の関係の続け方というものを知らないので、私は何もできませんでした。
また、あんな男の人に会えたらなあと思い、出会い系は毎日見ています。
(静岡県/OL/37歳)